ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第十一部 ダメ社長の挑戦 2007年〜

TAIAN 復活秘話 その2 2007/9/24

 

管理人談 「TAIANの料理って、そんなに簡単にはできないなあ」

 

元TAIANオーナーシェフKENJIさんが関内に現れる

2005年春、横浜関内の「ザ5ペルソンヌ」という店にKENJIさんがいた。

私は3回「ザ5ペルソンヌ」に行った。

料理について「TAIAN」と違う料理の印象をもった。

支払も3割くらい高いと思った。

しかし、あのTAIANが忘れなくて通った。

 

泣いた100円パスタ事件

「ザ5ペルソンヌ」に3度目に訪れるために関内駅を降りて歩いていた時。

交差点に街のサンドイッチマンがプレートを持って立っている。

「100円パスタ ザ5ペルソンヌ」

この看板を見た瞬間に、私は泣いた。

私が生涯最高のパスタと思ったKENJIさんのパスタが100円で売られている。

この時には、「ザ5ペルソンヌ」におけるKENJIさんの仕事は終わっていた。

 

TAIAN復活プロジェクトの始まり

2006年3月末、私はKENJIさんを東京広尾に呼んだ。

100円パスタの真相を聞いて「もうその店は見切ったほうがいいよ」と結論を出した。

そして、2人でTAIAN復活のプロジェクトを始めた。(2006年4月の話)

横浜市内に「新・TAIAN」を作ろう!

それから具体的な話が進み、TAIANが再び開業できるめどが立った時。

その場所が消防法により調理場ができない物件であったのだ。

お互い、がっかりして、それから双方が音信不通になった。

 

そして再び、TAIAN復活のプロジェクトに挑戦した

2005年2月23日のTAIANを、2007年9月に湘南・大磯に復活させたい。

もう一度、

当時の味とサービスと値段を再現するために行動を起した。

 

あれから2年と半年の時がたっていた。

KENJIさんから教えていただいた食材の3割は、すでに調達が不能になっている。

それぞれの食材の価格が驚くほどに高くなっている。

そして、私は2年半も前に食べたパスタの味をしっかり覚えていない。

他の料理も食べたはずなのに、味を思い出せない。

 

私が作ったこのTAIANの料理は、美味しいかまずいかではなく、TAIANの味かどうかが分からない。

 

間もなく開業の本日、9月24日になって初めて気づいたことがある。

試食会で作った「スパゲティ・カルボナーラ」は、作り方を間違えていた!!!

 

 

管理人談 「TAIANの料理って、そんなに簡単にはできないなあ」

 

 

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