ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」

第六部 関東ブライダルビジネス 1999年〜2002年

2002/3/29  更新 

これがブライダルゲリラの実態だ

これまで私は結婚情報専門誌に広告を出すブライダルゲリラ業者の話をした。この話でもホテルのブライダル担当者には有益な情報だと考えている。

しかし、ブライダルゲリラの実態はもっと複雑になっている。例えば結婚をする二人が家具屋で家具を買ったとする。

その時に顧客名簿として住所などを記入する。この名簿がブライダルゲリラに売られている。買った業者はお二人の自宅にDMを送り「持込をして予算を安くしましょう」と訴える。

それを信じたお二人は店を訪れ騙され洗脳される。こうなればホテルの商品はただ高いだけの物と信じ込み担当者が何を言っても全く信じなくなる。

そして当日招待された人の満足度が急降下する。お二人が全く気づかないケースも多い。

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あるホームページに「ブライダルドクター」というのがある。ホテルの結婚式はもっと安くなるとうたっている。

結婚式はなぜ高いから始まる。ご丁寧にホテルプランのからくりを内部告発的に暴露している。これをホテルブライダル担当者が見たら痛い所を突かれたと感じるはず。

あなたが決めたホテルの見積り無料診断といって、見積りをFAXで送らせる。そこで住所、氏名電話番号などを全部入力させる。

ホテルとの値段交渉のつぼ無料伝授とうさんくさいやり取りをやっている。結婚式占いといってメールアドレスから新居の予定、新婚旅行の情報などを入力させる。

ご丁寧に「結婚式用語集」と専門用語を解説している。この適当に知っている単語を解説する内容をみれば立派なホテル関係者でないことが明解。

結果、ブライダルお得な情報として持ち込み業者を斡旋している。これが、ブライダルゲリラ業者以外の何物でもない。

ホテルマンの皆様、次から次へとホテルのブライダルを食い物にするハイエナ集団ができている。自衛する方法を知っていますか?

ではこのブライダルドクターのページへ行って確かめられたし。   

2006年9月に確認しましたがこのHPは閉鎖していました。やはり人の商売を邪魔することが長く続かない証拠でしょうか。

絶対に負けてはいけない! 頑張れホテルマン!

次回はホテルブライダルの危機をお知らせする。(必見)

 

この原稿は2002年作成 2006年再読

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