ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」

第六部 関東ブライダルビジネス 1999年〜2002年

2002/2/22 更新 

大安でも仏滅でも料金同じ

ホテルには一応通年用の料金表がある。実際は仏滅の日や夏や冬には大変お得な料金がいつでも用意されている。

これは仏滅、夏、冬は結婚式を挙げる人が少ないと決めつけ、大幅割引にて決めてもらおうと考えている。最近は大安やハイシーズンでも、最初からお得な料金が用意されている。

よく考えてくれ。最初から割引するのであれば定価の意味が全くない。自分たちが勝手に決めた料金を自分たちの思い込みで勝手に否定しているだけ。

私は通年同じ料金を提示している。大安でも仏滅でも夏でも冬でも同じ料金を提示して多くのご予約をいただいている。(年中満杯)

ホテルの婚礼セールスの人たちは最初から仏滅や夏や冬に予約が入らないと決めている。ホテルマンの会話で「え、今日は仏滅なのに婚礼あるの?」などよく聞く会話。

ホテルのブライダルビジネスで最も大切なことは、この考えを捨てて1年中平均して予約が取れるようにシステムを変更することだ。

婚礼セールスが予約を取らなければ、打ち合わせもない、調理もない、サービスもない、協力会社の仕事もない。あるのはガラーンとした宴会場だけ。

ハイシーズンの土日に大量の配膳スタッフを投入して必死に働いても、オフシーズンに暇な時を過ごしていたらブライダルに係わるすべての人の給料は上がらない。

どうすればそのシステムができるのかは、新郎様と新婦様に聞いてみてくれ。

仏滅を安く売るホテルの人に質問がある。「大安(六輝)でのぞく(中段十二直)の日」と「仏滅でひらくの日」ではどちらが結婚式に良い日でしょうか。

 

この原稿は2002年作成 2006年再読

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