ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第十三部 ブライダルビジネス  集客コストを下げろ 2012年

 

 実録 ホテルウエディングの危機 その1 2012/3/4

 

本当にあったホテルウエディングの話。

 

2011年夏

あるホテルに入っているブライダルテナント会社から相談があった。

「弊社が入っているホテルの婚礼件数が激減して困っている」

「過去、400組は施行していたが、現在は50組もない。」

「まんぷく寺の力で何とかしていただけませんか」

 

まんぷく寺調査部は動いた。

調査の結果、

現状分析 

他ホテル等で経験ある婚礼の専属スタッフがいない。

自社ホームページが婚礼向きではない。

ゼクシィ広告は1ページを中心に、時々2ページ。

ゼクシィ本誌の広告は、ホテル幹部(男性)だけで決めている。

スタッフブログはゼクシィnetに直リンク。

フェア情報はゼクシィnetに直リンク。

ここ数年写真撮影も実施していない。

ホテルウエディングのセールスポイントがない。

 

ハードは立派で、過去400組の実績は納得できる。

 

 

第一回 幹部スタッフとのミーティング 2011年10月

 

まず、予定していたミーティングの出席メンバーが揃わない。

(これはよくあるケースです。ミーティングの重要性の認識問題)

 

簡単な数字を聞いて感じたことは、集客が激減している。

その対策について有効打がない様子

一般宴会を含む業務が多忙で婚礼に力が入らない。

 

そして、新卒で入った唯一の婚礼専属女性スタッフが辞める。

 

まず、集客をいかに増やすか。

(決定率は40%あると胸を張っているが??)

 

 

第二回 幹部スタッフとのミーティング 2011年11月

 

最低の予算で最高の集客。

現在、考えうるゼクシィに頼らない集客作戦を提案。

まんぷく寺ブライダル部門で練りに練った計画書を持参。

 

ホテル幹部「検討します。」

 

終了・・・・・・・。

 

音信不通がつづく。

2012年1月 

ホテル側からミーティングの提案

 

「社長に話をするためにどうするか」

ホテル内の作戦会議に同席させられた。

 

婚礼の集客は一刻を争う。

夏に作戦を実施していれば・・・。

今更、何を言っているのだ。

 

来期の営業は4月から始まるではないか。

おそらく予算取りもしていない段階だな。

 

 

このホテルの問題は、「危機感がない」ことですね。

 

 

「では、社長に話をしてみますのでお待ちください」

 

 

ホテルの皆様、思い当たることはないですか。

 

この後、まんぷく寺史上初の大事件に発展する!

 

その2につづく

 

(写真は本文とは全く関係ございません)

 

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