ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第十三部 ブライダルビジネス  集客コストを下げろ 2012年

 

 ゼクシィ本誌の戦略研究 その4 2012/2/23

 

まんぷく寺調査部が、2012年2月にブライダル会場にモニター調査を実施。(100万人都市)

ブライダルビジネスを行うホテル、専門式場、ゲストハウス、レストラン、合計18会場。

集客に関するインタビュー結果。

 

「ネット経由の来館予約について教えてください」

「一番来館予約が多いのは?」

全会場が一番多いと言ったのは、

「ゼクシィnet」

 

なぜ、ゼクシィnetからの来館予約が多いのか。

この仕掛けを説明します。

 

ゼクシィ本誌の広告費は、1ページが軽自動車1台分。(地方は中古車)

ゼクシィ関連の年間売り上げが503億円。

本誌の高額広告費売上を使いゼクシィnet誘導大作戦を実施している。

ゼクシィ本誌から頻繁にゼクシィnetへ誘導している。

ジュエリーもドレスも演出も会場もゼクシィnetへ誘導している。

なぜ、ゼクシィnetに誘導するのか理解していますか。

 

ゼクシィはネットに関して後発組であった。(詳細略)

そのことがゼクシィのプライドをかけた仕掛けに発展した。

凡人には考え付かない方法で、ゼクシィnetに誘導大作戦を展開。

 

Google 検索  

茨城結婚式場

栃木結婚式場

 群馬結婚式場

このビックなキーワードの全てでゼクシィが広告を出している。(1クリック料金)

結婚式場を検討する花嫁さんがネットで「結婚式場」と検索しても広告にてゼクシィnetに誘導している。

 

そして、許せないのは、

会場名での検索においてもゼクシィnetが広告を出していることである。

ゼクシィ本誌に広告を出している会場のオフィシャルサイトの上に

お金の力でゼクシィnetを掲示していること。

 

 

S.E.O対策に会場のプランナーを使う。

 

ゼクシィnetのSEO対策を、会場のプランナーに協力させている。

ある会場は、ゼクシィ本誌に4ページ広告の出している。

そのオフィシャルサイトのブライダルフェアボタンを押すと、

ゼクシィnetに飛ぶ。(外部リンクの戦略・効果大)

ある会場は、ゼクシィ本誌に4ページ広告の出している。

そのオフィシャルサイトのスタッフブログを押すと、

ゼクシィnetに飛ぶ。(外部リンクの戦略・効果大)

日本中の会場のスタッフをゼクシィnetのSEO対策に使う。

ゼクシィnetに誘導したらオフィシャルサイトに戻れない。

よって、ゼクシィnetからの来館予約だけが増える仕掛けである。

 

このような戦略は凡人には考えられない。

もっと不幸なことは、会場側のスタッフがこの仕掛けに気づいていないことである。

言われるままにせっせとブログを更新している。

 

ゼクシィ総研で、ゼクシィはナシ婚マーケットへの挑戦を謳っている。

たとえば「パパママ婚」である。

しかし、

パパママ婚で検索しても、ゼクシィnetの広告は出していない。

ゼクシィブライダル総研 1ページ目3位表示

 

会場側のゼクシィへの期待は、なし婚マーケットへの喚起である。

 

ただし今は、やる婚マーケットのカップルをゼクシィnetに誘導することだけ。

ゼクシィは言っていることとやっていることが違う。

 

ブライダル業界の皆様から、500億円以上の売上を狙って仕掛けを続けてくるだろう。

おそらくブライダル業界だけ、「ゼクシィ様」と信仰を続けている。

 

そろそろ、真剣に集客コストを下げよう!!

 

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