ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」  

第十三部 ブライダルビジネス  集客コストを下げろ 2012年

 

 ゼクシィ本誌の戦略研究 その1 2012/2/20

 

ゼクシィ 茨城 栃木 群馬 2012年3月号を見本として、

ゼクシィ本誌、今後の戦略を考えます。

 

結婚するときに誰もが思い浮かべる「ゼクシィ」

私は、ゼクシィが発売された1993年からゼクシィを見てきました。

昔を知るホテルやブライダル業界から見ると「ゼクシィにまんまとやられた」と思っています。

では、その「まんまにやられた」ことは何かを説明しましょう。

ゼクシィに有料で広告を出している商品のカテゴリーは、

ジュエリー、ドレス、エステ、演出、ギフト、会場。

1ページの広告料は、軽自動車の中古車1台分です。

広告を出すすべての企業は、「高い広告料」と言う。

なぜ高いと思うのでしょうか。

それは、最近のゼクシィを見たゲストの来店が減少している事実によるものです。

 

ゼクシィの販売部数はトップシークレットです。

販売部数も教えてくれない雑誌に高額の広告料を払う理由は何ですか。

 

来店ゲストが「ゼクシィを見てきた」というからです。

(複数のメディアを見てもゼクシィを見たと言い書く)

 

このようにゼクシィブランドの強さにより、

効果があると考える企業は高額な広告出稿を続ける。

 

しかし、

意外にもゼクシィ広告を出す企業は年々少なくなっています。

 

今回の、茨城栃木群馬版は570ページしかありません。

ちなみに、

首都圏版 1,700ページ、関西 1,276ページ、東海版 1,070ページです。

そうなんです、

首都圏版、関西、東海版のゼクシィ以外の広告料が減少しています。

 

このような理由からゼクシィは、

すでに次の戦略を粛々と実施しています。

 

どうしているのでしょうか。

ようくゼクシィ本誌を調べれば分かるのです。

ゼクシィ本誌を使ってゼクシィの使い方と言って

他の有料仕掛けに誘導しています。

 

高い広告料を払って本誌に広告を出している企業の皆様、

ゼクシィは本誌を使い他のビジネスにゲストを誘導しているのです。

誘導された場所は、またまた広告料などを請求される場所なのです。

 

私がJR東海道線を使って東京に通勤していた2000年頃、

社内で雑誌(ゼクシィも)を見ていた人は多かった。

現在の通勤電車内で雑誌を読んでいる人を見かけますか。

新聞を読んでいる人も激減しています。

皆様、携帯電話(スマ)を見ています。

 

と言うことは、

すでに雑誌を買う人が減ってきているということです。

2010年 雑誌の広告費合計 2,733億円 対前年比 90.1%

電通総研 日本の広告費より引用

2000年から前年対比をほぼ落としています。(77%〜)

 

しかし、ゼクシィはテレビ広告や電車宙吊り広告でアピールしています。

 

ゼクシィもお金と意地をかけています。

 

私は思います。

ゼクシィの広告は、結婚する花嫁さんへのアピールより、

高いお金を払っている企業さん向けと思うのです。

また、

雑誌を売るために多くの仕掛けもしている。

本屋やコンビニには大きな付録が付いたゼクシィが置いている。

コンビニのラックに入らないくらい分厚い。

300円と安い雑誌の付録が豪華なのです。

ゼクシィを予約購買すると、

花嫁ルームソックスがもらえます。

これらはすべて雑誌の広告料から捻出されています。

広告料を安くすることができない証拠です。

まんぷく寺にも多くのソックスが送られてきました。

私はソックスを履くことはできません。

誰ももらってくれません。

つまり、無駄な経費を使っているだけですね。

 

次回はゼクシィnetへの誘導戦略を説明します。

つづく

 

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